今回は、腹部動脈瘤についてです。腹部大動脈瘤はお腹にある大動脈がコブ状に膨らみ、最終的には破裂して死に至ることもある病気で、腹部を触診した際に、拍動するしこりとして発見されたり、腹部エコーの検査中に偶然に発見されることが大半で症状は破裂するまで全くないことも多くい病気です。破裂してしまうと4~5人に1人しか助からないと言われています。通常、腹部大動脈は直径が2cm程度ですが、3cm以上になった場合に腹部大動脈瘤と診断し直径が大きくなればなるほど破裂する危険性が高くなるため、4 cm以上の場合には専門医を受診する必要があります。外科手術として人工血管を用いる手技とカテーテルによるステントを挿入する手技が主なものになります。